新潟市でアルバイトしよう

新潟市でアルバイトを探したことがある。1ヶ月程度の短期だが新潟市に2泊3日の予定で旅行に行ったとき気に入ってしまいそのまま1ヶ月程度住みたくなったからだ。それならアルバイトしながらちょっとだけ「生活する」ということを体験してみたかった。どうせ新潟市でアルバイトするなら東京には無い新潟市らしいアルバイトをと思いアルバイト求人を探してみると職種は基本的には東京と変わらなかった。ほとんどが全国チェーン展開している外食産業でそれ以外にはやはり全国展開しているドンキホーテなどの物販だった。さらには街頭でのビラ配りや警備員など、ほんとに東京と変わらないではないか。時間をかけて探していると、着ぐるみの中身と言うのがあった。これなら短期だしただぬいぐるみを着ているだけで日給5,500円前後がもらえるので応募するかと一瞬心が動いたのだが、その頃は真夏でただでさえ暑がりの私がぬいぐるみなんか着たら死んでしまうと思ったし命をかけるには給料が安いと思いやめた。ひとつだけ短期で募集している中でこれはという求人があった。海岸近くの売店で焼きとうもろこしの調理と販売だ。

村上市でなく新潟市でアルバイトすることへのこだわり

焼きとうもろこしなら焼きそばとかたこ焼きなどとは違ってただ焼いてしょうゆを刷毛でつければいいだけのように思えたのでこれなら自分にもできると思ったからだ。しかしながらこれは新潟市内ではなかった。村上市と言うところだ。新潟県は東西に長い。自分の車で行った訳ではなかったので、新潟市から通うには遠かった。アルバイトをメインに考え村上市に移ることも考えたが初心を振り返ればもともと新潟市が気に入ったからそのまま1ヶ月過ごそうと思ったわけで、村上市に行ってしまっては本末転倒と言うわけであきらめた。でもこれでヒントを得た。せっかく新潟市に来たのだからやはり東京では体験できないアルバイトをしようと。それはできれば海や山でのアルバイトがベストだが新潟市街地でも良かった。全国展開しているチェーン店でも、新潟ならではの特色を持った部分があれば、それで良し。結局、米を通販で全国に配送する仕事に就いた。職種は東京でもできるようなアルバイトだったが扱っているものが新潟らしいので良しとした。それ以上にそこで出会った人間が良かった。そこで触れ合った人たちのことは一生忘れないだろう。

新潟市の人と東京人との違い

東京人も良いが新潟市のアルバイトやパートの人たちというのはこういったら失礼かどうかわからないが素朴で人懐こくて、そして東京人と一番違うところは自分が生まれ育った土地を愛しているということだ。新潟市最後の日、新潟市内の「道頓堀」に行ったときのこと。なんだかしらないけど、やたらと「ぽんぽこぽ〜ん」と言う。入店したときも注文したときも。アルバイト店員らしき人たちは臆せず「ぽんぽこぽ〜ん」と言うのだ。なんだかこのばからしさが妙に気に入ってしまった。「道頓堀」新潟市店ではアルバイト・パート求人の際に採用の条件として、この「ぽんぽこぽん」が言える人というのがあるそうだ。ちなみにこのことは、求人誌や求人サイトには書いてないので要注意。あいにく最後の日だったし、短期では無理だろうから、私は応募できなかったが、もし私が新潟市内の人間なら、迷わずここでアルバイトするだろう。アルバイトの人たち皆楽しそうだったし。ああ、東京にこの店があったら、絶対にアルバイトするのに。

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